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Archive for the '森のようちえん' Category

森のようちえんの 森に暮らして

Posted on 4/28/2010 at 3:27:34 PM

キープ森のようちえん♪ 小西貴士
森のボロ小屋に暮らして 10年以上になります
この春の雨もりで 朽ちていた押し入れの天井が
ついに 落ちてきました

10年を過ぎる頃から
森が この身体に 馴染んできた気がします

森 というところは ―

いのち ひとつ ひとつの 尊厳が
保障されているところです

食うものも ―
食われるものも ―

謳歌する様にも ―
朽ちゆく様にも ―

あなたこそが 尊いと
等しく 抱きしめられる ところです

だから あんなにも雑多なものたちが 支えあえる

こうならなければならない というのではなく
こんなふうになってゆくのです

森 というところ

森のようちえん という態度

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卒園生を送り出して 二回目の卒園生

Posted on 3/24/2010 at 4:09:56 PM

特定非営利活動法人 緑とくらしの学校 小菅 江美

先日、二人の卒園生を送り出しました。二回目の卒園式、二期生となります。二人は、冬の間自分でちくちくと手縫いしたコサージュを胸に森の仲間に見守られながら、自分で紙をすいて作った卒園証書を手にしました。
新潟の春は、ちょっと遅く、森はまだ雪に覆われています。雪のステージと座席をつくり、雪の中での卒園式を準備していましたが、この日は雨。お家での式となりました。

一人は、一歳の時から子育て広場に来てくれていたことを考えると五年もの関わり。一人は、片道四十分もかかるところから転園して二年間森へ通ってくれた二人でした。

二人の出会いからの写真をまとめながら、一つ一つを振り返ります。一人一人を想う時間というものは、子どもにかかわる仕事をしている者にとって、とても大切なものです。

厚みのあって、どっしりとした手。土ふまずがしっかりとして、力強い足。いろんなものをさわり、作り、毎にと森を歩いた二人の手と足は、私たちの誇りです。森で育ってくれてありがとう。

たくさんのありがとうを伝えあう時間。この日を迎えるたびに、これまで支えてくれた人たちを思い出します。

私たち森のようちえん「てくてく」には、歌があります。初代の子どもたち五人はそれぞれ太陽の子、花の子、風の子、炎の子、大地の子で、五人を歌ったものです。毎年、この五人を想い、そして卒園していく子どもたちを一人ずつ思い出すことでしょう。

春から、五年目を迎えます。雪が解け、森はカタクリでいっぱいになります。その森へ新しく七人の仲間を迎えます。はじまりの会の日には、いつもわたしの“はじまり”をつくってくれたデンマークの森のようちえんの先生たちを思い出します。原点を思い出して、また新しい時間を大事に大事に紡いでいくスタートです。

こうして春は、森のようちえん「てくてく」をさせてくれた人たちにたくさんたくさん「ありがとう」を想います。
森のようちえんの仲間がふえています。いろんな“はじまり”や“ありがとう”がたくさんあるでしょう。春に想うこと、大事にしてまた一年森を楽しみましょう!!

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日本の「森のようちえん」

Posted on 2/17/2010 at 2:10:04 PM

沼倉 幸子

日本の幼児教育の父と呼ばれる倉橋惣三先生の著書「育ての心」(註1)の序章に、『自ら育つものを育たせようとする心、それが育ての心である。世にこんな楽しい心があろうか。それは明るい世界である。温かい世界である。育つものと育てるものとが、互いの結びつきに於いて相楽しんでいる心である。』と書かれています。この文章を読むとき、私の中に一人の女性の姿が想い浮かびます。それ福永雪子先生です。ご存知の方も多いと思いますが、福永先生は1983年から「幼児グループ つくしんぼ」を始め、現在もお元気に活躍されています。

福永先生とつくしんぼの子どもたちに初めて会った日は、手袋が欲しくなるような冬の寒い日でした。朝の公園には元気な子どもたちが、次々に集まってきます。保育の邪魔にならないよう気をつけて見学していたのですが、拍子抜けするほど子どもたちは見知らぬ見学者の存在が気にならない様子。誰もが朝の公園での遊びに夢中です。砂場、縄跳び、ボール蹴り、竹馬。そしてその遊んでいる姿の中に、今日は一日誰と一緒に遊ぼうかとか、誰と一緒にお弁当食べようか、などという子どもたちの心が見え隠れしています。
その日は卒会生のたくさんいる小学校を経由し、自然がたっぷり残っている公園へ移動しました。公園内は整地されていない豊かな自然が多く残されていて、蔦のブランコや、木登り、沢ガニ探しや、崖登りなど、それぞれが今この時間の遊びを精一杯楽しんでいます。そしてどの子も生き生きとして、その顔には充実した表情がうかんでいます。

子どもたちにフックと呼ばれている福永先生は、時には優しく歌い、時には寄り添い、冒険する子どもの心を支え、よく笑いよく動きます。そんな福永先生とつくしんぼの子どもたちは、とても深い絆で結ばれているように見えました。ご自身の著書「泥んこで風とあそび街を歩く」(註2)には、『動き出す「時」は、その人自身が決めなければならない。本人が自分自身の葛藤をのりこえることこそ、その人の生きる力になる。』とあります。この子どもたちとの信頼関係は、一人一人が動き出す「時」を見守り、動き出した自発性の芽を育むことの積み重ねの上にあるのではないでしょうか。

大正時代に橋詰良一が“家がなくても幼稚園はできます。”と言って実践した「家なき幼稚園」がありますが、26年前から現在に至るまで園舎を持たず保育を行っている「つくしんぼ」は、日本的性格を持つ「森のようちえん」の草分け的存在ではないかと思います。そして改めて思うのは、「森のようちえん」は新しい保育スタイルではなく、その昔エラ・フラタウがデンマークの森で保育を始めたように、日本にも身近な自然の中で保育を行ってきた事実があるということです。
日本においても「森のようちえん」という保育スタイルが、ドイツ・北欧の森の幼稚園のように、ごく一般的な保育スタイルの一つとなることを私は願います。

子どもたちとの結びつきのなかで、日々保育を楽しんでいらっしゃる福永先生を、2010年度「森のようちえん全国交流フォーラム」分科会にお招きする予定で準備をしています。どうぞお楽しみに。

<引用文献>
(註1)倉橋惣三文庫(3)「育ての心(上)」倉橋惣三著 津森真・森上史朗編 フレーベル館
(註2)屋根のない「つくしんぼ」保育の日々「泥んこで風とあそび街を歩く」福永雪子著 教育史料出版会

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幼児教育にちょっとした変化が!

Posted on 1/20/2010 at 9:21:01 AM

NPO法人 自然体験活動推進協議会 太田原 康志
◆幼児教育が熱い!
 今、幼児教育が熱い!でも『お受験』ではありません。『お受験』を目指した幼児教育は、ひと昔前にはテレビのドラマでも話題になったことがありました。でも“熱い”のは『お受験』ではなく、自然体験を通じた幼児教育『森のようちえん』です。この『森のようちえん』に関心を示す人たちがどんどん増えているようです。今年度で5回目となった森のようちえん全国フォーラムですが、毎年のように定員いっぱいです。

こういったことを、先日、『森のようちえん』のことなど全く知らない、近所のお父さんやお母さんたちと話をしてました。そこで聞かれたのが、自然体験は幼児期の子どもにとって“良い”というのはわかるような気がするけど、「そもそも、どうして幼児期に自然体験なのか?」「活動中のケガや事故など、安全への対策はどうしてるの?」という疑問がでてきました。

このリレーエッセイを読んでいただいている方は、多少の差はあるにしても『森のようちえん』や『幼児期の子どもと自然体験』に関わっている、もしくは、関心のある人たちにとっては「今さら、そんなこと・・・」と言われそうなのですが、ちょっとだけこれらの疑問について、お話しできればと思います。

◆そもそも、なぜ幼児期に自然体験なの?
NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE)でまとめた報告書(参考文献を参照)によると、自然体験活動を通じて以下4つの効果が幼児の発達を促すと期待されているそうです。
(1) 五感を用いて直接体験する。⇒ 感情や思考の土壌を作る。
五感を用いて自分の体で反応するという感覚運動的な体験をすることで、自然環境との相互作用を実感することができ、この実感の積み重ねが感情や思考の土壌を作ります。
(2) 試行錯誤する。⇒ 自発性を育てる。
自然は、「こうすればこうなる、ということがわからない」、「どうなるか、やってみないとわからない」。だからこそ、自分のすべての力を使って、色々と試しながら自然とつきあっていくことで、自分のことは自分で決めるという自発性を育むことができます。
(3) 達成感を味わう。⇒ 自信をもつ。
試行錯誤を繰り返し、自分の力でやり遂げることによって達成感を味わい、有能感や自尊心を育むことで、自信をもつことができるようになります。
(4) 周りとのつながりを実感する。⇒ 信頼感や安心感を生みだす。
自然環境やいろんな人との相互作用を体験することで、自分と周りとのつながりを実感し、周りとの関係を認識して満たされることで信頼感や安心感を生みだすことになります。

自然の中ではこのようなことが期待できます。でも逆に、自然の中で行う活動であっても、このようなことが期待できないようなものは、自然体験の良さは十分に発揮できていない、ということにもなりそうです。

◆活動中のケガや事故など、安全への対策はどうしてるの?
森のようちえんなどでどんな安全対策や管理がされているのか、全国の状況についてはまだわからないところがありますが、自然の中で安全に体験活動をするための安全対策や管理は「ここまでやったら大丈夫」というものはありません。応急手当や連絡体制など基本的なことは活動を進めていく上でおさえておく必要があります。CONEでは、次の基本的な3つのポイントを押さえておくことを推奨しています。
①安全管理マニュアルをつくる。
事故が起こらないように、そして、事故が起こった時の対応方法、その後のフォローなどを整理して、文章化しておくということです。
②このマニュアルにそったスタッフトレーニングをする。
マニュアルを作っただけではだめですね。応急手当、心肺蘇生法などの実技から事故発生時の連絡・対応方法など、日ごろから実際にトレーニングしておくことが大切です。
③保険に加入する。
保険というと傷害保険を思い浮かべますが、活動を実施する主催者側としては損害賠償保険についても加入しておく必要があります。また、保険に加入すればいいというものではなく、保険の内容もしっかりと把握しておかないと、いざという時に保険が使えると思っていたものが、実は保険が使えなかった、ということにもなりかねません。
(例えば、くつずれや熱中症、場合によっては蚊などによる虫さされには通常の傷害保険は対象になっていません。)

【参考文献】
平成19年度 文部科学省委託事業「幼少期における自然体験活動を推進するための指導者育成に関する普及啓発事業」報告書

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夢のような1年♪

Posted on 12/27/2009 at 4:12:58 PM

自然育児 森のわらべ多治見園 園長・浅井智子

-夢を描いて-
次男坊を愛知県春日井市の森のようちえんで4年半育ててきた。
保育スタッフをしながら立ち上げに関わり、いつか地元の岐阜県多治見市で、開園できたらという夢を抱いていた。
そんな、夢を大きく後押ししてくれたのが、1年前、長野で開催された『森のようちえん全国交流フォーラムin長野』だった。フォーラムでたくさんのエネルギーを充電し、翌年・2009年の6月の開園に向けての準備をスタートした。
-夢の実現-
次男坊が入学して落ち着いた頃ということで、開園を6月に決めた。
そして開園と同時にまさかの入園希望者も現れ、スタッフも充実しての開園式を迎えた。それから 毎月入園者が増えて現在4名のようちえん児が、日々多治見の森で駆け回っている。
森のわらべを開園してから、いっそう涙もろくなった。子どもたちとの日々の暮らしの中で、その姿がいとおしく、自ら育っていこうとする力に感激してしまうことが多々ある。そんな瞬間に立ち会い、自然がもたらしてくれる恵みの多さに感謝しながら保育できることは幸せすぎて申し訳ないくらいと感じている。-これからの夢-
森のわらべでは未就園の親子参加の親子組(月5回活動)と、毎日の森のようちえんの活動を行なっているが、『信じて待つ』の基本理念のもとに、子どもも大人も育ちあう温かい場所創りを目指している。
お蔭様でたくさんの仲間たちが集い、次男坊が森のようちえんに通い始めた頃を思うと、日本での森のようちえんに対する認識も深まりつつあると感じる。
地元・多治見で森のようちえんを開園するという夢は実現できた。もちろん、維持・成長していくための努力は欠かせないが、『日本中に森のようちえんを増やす』という夢はまだまだこれからだ。
森のわらべで研修を兼ねてスタッフをしてきた仲間が、来春岐阜県恵那市で『ひなたぼっこ ようちえん』を開園をする。ほかにも愛知県豊田市では友人が『とよた森のこども園』を開園する。
このように全国に開園を夢見て頑張っている仲間たちがいる。
これまでの森のわらべのわずかながらの経験が役に立つのであれば、彼らへのお手伝いをできるだけしていきたいと考えている。
森のようちえんが増えれば、生きていく真の力を育くむのがあまり得意でない日本の公教育制度を変えていく力になると真剣に思っている。
森のようちえんにはそれぐらい深い可能性と、子どもと大人の確かな育ちが見えてくるものがある。
森のようちえんに出逢えて、本当に良かった・・・。

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森のようちえん全国交流フォーラムin愛知

Posted on 12/7/2009 at 4:00:32 PM

くりこま高原自然学校 佐々木豊志

ほぼ日本の真ん中にある愛知県岡崎市にある愛知県青年の家に、全国から北は北海道、南は九州長崎・熊本から沢山の方々が集まりました。11月28日(土)・29日(日)の両日、「森のようちえん全国交流フォーラムin 岡崎」が開催され、300名を超える参加者の熱気に包まれました。事務局談によると、早くから申込者が殺到し多くの方々を受け切れずキャンセル待ちやお断りしなければならないほどで、その方々を含めると400名は越えていたと、この会への関心の高さを改めて感じてきました。
今回のフォーラムの大きな特徴は、開催実行委員の主要なメンバーが、自主保育に関わっているお母さん達だったと言うことです。毎日の保育活動を抱えながらも、開催の準備と当日の運営に力を発揮したことと、そのお母さん達のバックアップにたくさんのボランティアがつながってくれたこと、そして事務局業務を引き受けていただいた中京女子大学の時安先生など、このフォーラムを通じてこの地域での新しいつながりが生まれたことや、これまでのつながりが強く深まったことが大きな成果だったと思います。
今回の実行委員長を引き受けてくれた森のたんけん隊の小林直美さんか、開会式の挨拶で、全国からの参加者へ「このフォーラムに参加して、お土産を持って帰ってほしい」と語られ、歌で始まり暖かい雰囲気で2日の交流が始まりました。
開会直後は、団体リレートーク。自然体験を子育て、幼児教育に取り入れて活躍している全国の団体から11団体が次々に取り組みを聞き、初日の午後は、外での焚き火のワークショップや多彩なゲスト・講師を迎えての分科会が展開されました。夜はこのフォーラムの大きなテーマでもある交流会でさらに熱く、深い語らいが深夜まで続きました。
2日目もテーマ別の多彩な分科会・ワークショップで情報交流が深め、午後は、2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」の森の自然学校・里の自然学校の統括プロデューサーを務めた、財団法人キープ協会の川島直氏の講演があり「なぜ、子ども達に自然体験が大事なのだろうか?」という問いを参加者全員で考えることができました。
くりこま高原を初回に5年つながって、回を重ねることで、多くの経験が積み重ねられた方や、新たに森のようちえんを始めた方、これからはじめようと考えている方が集うことで、今回のテーマ「小さな一歩から未来へつながれ!森のようちえん」にあるように、未来へつながる様々な可能性を感じた2日間でした。
歌で始まり、閉会式もみんなで歌いました。暖かい気持ちのまま栗駒に戻ってきました。今朝、実行委員長の小林さんから、運営委員のMLに御礼のメールを拝見しました。「みなさんのいろいろなつながりのおかげで助けられ、また新しいつながりが生まれました。 新たにつながってわたしにとっての一番のおみやげは愛知の仲間が今回のフォーラムを通して手と手をつないで励ましあいながら大きな山をいっしょに乗り越えられたことです。参加者といっしょに歌を歌っているとき、みんなの気持ちがひとつになったのを感じました。」
今回のフォーラムでも森のようちえんというキーワードで全国の方々が交流し共に成長し、次代を担う子どもたちの未来のためにより良い活動の場を提供するためのつながりというこのネットワークの意義を再認識する頃が出来ました。
実は、私は「森のようちえん交流フォーラム」の一週間後に「青少年自立支援者のための研究交流フォーラム」に参加してきました。なんらかの課題を持ち社会に関わることが困難な青少年を支援する人たちの研究交流のネットワークです。この中でも、幼少年の発育発達の過程における体験の重要性が揚げられていました。
私自身、この2週間で、自然体験と子育て・幼児教育を考えるという「森のようちえん」の私たちの活動がますます重要な役割を担っていると実感してきました。

今日はくりこま高原にも寒波が来ています。私が大好きな雪の季節です。一年ぶりの楽しい冬の季節を子どもたちとともに味わいましょう。

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第1回森のようちえん指導者養成講座

Posted on 10/13/2009 at 11:44:45 AM

ネイチャーセンター 内田幸一

第1回森のようちえん指導者養成講座が10月9日から11日の日程で開かれました。
今回の講座開催地は長野県の飯綱高原、私の本拠地で開催させていただきましたが、遠くは熊本県、福岡県、鳥取県からの参加がありました。定員15名の募集に対して20名の参加者を数えましたことも、これは驚くべきことかと思います。森のようちえんの活動がますます全国で展開されていることを実感しましたし、関心の強さに敬服する思いでした。そうした参加者を迎え入れる講師役の私としても、参加者の方々の期待に応えられるよう講座の内容の充実を図るべく準備をいたしました。

今回の講座は森のようちえんの実際の活動計画をどのように組むのか、私が「子どもの森幼児教室」として20年にわたり積み上げてきたものを紹介しながら、参加者それぞれの方が自分達の現場に持ち帰った際に活用出来る様、保育目標や個々の活動がどのような関係で位置づけられているのかに重点を置き説明させていただきました。
加えて、「保育資源」という私独自の考え方についても披露させていただきました。一般的な幼児教育の世界では「保育資源」という言葉は使われていませんが、自然の中に積極的に出て行く「森のようちえん」には大変うまく合致するものであり、「森のようちえん」の保育活動を充実させることが出来ます。「保育資源」について詳しく知りたい方は是非、第5回森のようちえん全国交流フォーラムin愛知の私の分科会にご参加下さい。

森のようちえんの活動が全国的な広がりを見せ、そこには幼児が自然の中で相当の時間過ごし年間を通じた活動を行なっているという共通点があります。自然の中での遊びや保育活動として行なわれる様々な体験的な活動は、幼い子どもたちの成長に大きな影響をもたらします。子ども達は生き生きした表情を見せますし、「森のようちえん」が大好きで積極的に参加し、その時代を充実したものとしています。しかし、就学に際して不安を抱く保護者が多いことも良く聞かれることです。小学校の入学時にこれまで自由にノビノビとした時間を過ごした子ども達が、教室で多くの時間を過ごす小学校の生活にうまく適応出来るだろうかという心配です。

今回の指導者養成講座の中でもそうした保護者にどう応えていくのか質問が出されました。これまで400人以上の卒園生を送り出している私としては小学校へ進む段階で学校への不適応を心配した事はありません。私達のところの卒園生は一度に20名ほどが卒園し、10以上の小学校に入学します。ですからクラスには自分一人ということがほとんどです。友達のいないクラスでの学校生活がスタートします。

自然の中での様々な体験や友達との間で沢山のやり取りをしてきた子ども達ですし、保育者をはじめ多くの保護者などの大人ともコミュニケーションをとり人を信頼している子ども達です。学校生活の中での事は新鮮な体験として興味一杯に取組みます。そして行動力や発言力、協調性や協力することについては得意ですから学校生活の様々な場面でその能力を発揮します。教師に対して物怖じすることも無く、子どもらしい明るい態度と言葉で応対する様子は教師が最も期待する子どもの姿と言えるかもしれません。こうした力を身につけた子ども達ですから小学校入学時にたとえ一人であっても、かえって自分らしさを発揮し新しい環境に順応していくのでしょう。学習に対する準備が無くてもこれも新鮮な体験として子ども達は勉強をとらえます。気持ちやこれまでの体験を充実させて来た子にとっては学校での勉強も新鮮で興味深いものになることでしょう。

子どもとしてのバランスが取れた成長、これは自分らしさを認められ気持ちが充足し、人との関係を好み様々な体験や遊びを行なうことで育まれるのだと思います。幼児期をそうした中で過ごすことが出来れば、小学校に入学するための準備は万全と言えるのではないでしょうか。「森のようちえん」ではそうした子どもの成長を保障しようと願って、多くの人達が活動を行なっているのだと思います。

現代の子どもの育ちについて様々な不安を感じる一方でそうしたものを解消しようと具体的な活動としての「森のようちえん」が全国各地で行なわれるようになっています。まだ活動を始めたばかりの所が多いかと思います。実施者としての戸惑いや疑問、不安はあることでしょう。私も暗中模索の中でたくさんの失敗をして来ました。そうした中で分ってきたことが幾つかあります。私と同じような失敗をすることが無い様、少しでも私が得て来たことをお伝えできればと願っています。

自然の中で幼い子達と過ごし共に成長しながら、一人ひとりの子どもの成長をお母さんお父さん達と共有できる素晴らしい仕事です。どうぞ「森のようちえん」を目指す皆さん一緒に歩んで行きましょう。

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2008年森のようちえん全国交流フォーラム3日目

Posted on 11/18/2008 at 10:27:17 AM

フォーラム3日目は、あいにくの雨模様。3日目の参加者全員で記念写真を撮ったあと、パネルディスカッションが始りました。テーマは「森のようちえん大切にしたいこと」。パネリストの當眞千賀子先生が、森に行けばどうにかなるのではない。地に足をつけて議論をし、どこで、どんな問題が、どうなのか。ひとつひとつを丁寧に見ていくことが大切とおっしゃっていました。

その後「森のようちえん全国ネットワーク」設立総会が行われました。「森のようちえん全国ネットワーク」については、森のようちえんウェブサイトでご案内する予定です。

次回の森のようちえん全国交流フォーラムは愛知県です。
森のようちえん全国交流フォーラムin愛知
開催日程 2009年11月28日(土)~29日(日)
開催場所 愛知県岡崎市美合町 愛知県青年の家
こちらの情報も森のようちえんウェブサイトでご案内の予定です。

2008年森のようちえん全国交流フォーラム2日目

Posted on 11/15/2008 at 10:36:21 AM

フォーラムの2日目も、とてもよい天気です。今日は森のようちえん体験や「子どもの森幼稚園」見学なとで、朝のロビーは大賑わい。

午前中は室内で5つの分科会と、屋外で体験や見学などの4つのプログラムがありました。どこに参加しようか大変迷いましたが、森のようちえん体験(大人対象)に参加することに。先生はくじら雲の依田さんです。森の中で拾った木の実や葉っぱで遊んだり、手遊び、指人形のお話など、森の静かな時間の中で、ゆったりと楽しむことができました。中でも印象的だったのは、拾った木の実などは、拾った場所に戻すということ。大切な森のお約束です。

外では「焚き火Cafe」がオープンしていて、焚火で沸かしたコーヒーや紅茶を楽しむことができました。

午後の講演会は、山梨大学の加藤繁美氏による「幼児期の自然体験の大切さ」。ユーモアたっぷりのお話で、笑いの絶えない講演会でした。講演の後は4つのワークショップ。そして交流パーティー。交流パーティーでは、来年度のフォーラム開催宣言もあり、楽しい時間となりました。来年度は愛知県です。

2008年森のようちえん全国交流フォーラム1日目

Posted on 11/14/2008 at 10:36:17 AM

2008年11月14日。森のようちえん全国交流フォーラムin長野が始まりました。長野駅で横断幕の歓迎を受け、ホテルのバスで飯綱高原へ向かいました。たわわに実ったリンゴの木を眺めながら30分ほどで、会場のホテルアルカディアに到着。穏やかな日差しの中、唐松の黄葉がとてもきれいです。

13時から開会行事のあと、国際自然大学校の佐藤初雄氏より「森のようちえんと指導者」について講演。その後分科会やワークショップが開催されました。

今回も北海道から沖縄まで250名の参加者です。幼稚園の先生・保育士・自主保育・自然学校・子育て中の親・学生・行政教育期間・森林環境教育関係の方など、さまざまな立場の方が参加しています。

講演や分科会、ワークショップでは、立場を超えての意見交換もでき、違う視線でのお話を聞けて、とても勉強になりました。