福島 青空幼児園たけの子 辺見妙子さんより
Posted on 3/26/2011 at 3:14:46 PM
初めまして。
青空幼児園たけの子の辺見妙子といいます。
この度、小西さんより御紹介いただき、森のようちえん全国ネットワークにわたしの文章を御紹介いただけるとのこと、感謝いたします。
今、何を伝えるべきなのか・・・、大切なことはなんなのか、確かなことはわかりませんが、わたしが感じている身近な福島をお伝えできたらと思っています。
まず第一に、先ほど小西さんにもお話ししましたが、ラジオ福島のHPよりUSTREAMを通じて、リアルタイムでラジオ福島の放送が全国で、世界で聞けるということをお伝えしたいです。
http://www.ustream.tv/channel/rfc-radio?lang=ja_JP
全国放送のTVでは伝わらない、福島県民の生の声を聴くことができます。わたしはずっとラジオ放送を聴いていますが、以前とくらべて少しずつではありますが、前に進んでいるように思います。しかし、地区によって温度差が広がっているのも事実です。
中通りのわたし達の住む福島市は電気・ガス・水道がほぼ復帰し、ガソリン不足物資不足はあるものの、人々の生活は除々に取り戻されつつあります。しかし、浜通り地方は時間が止まったままです。それは原発の危険がいまだ続いているからに他ありません。宮城県ではすでに仮設住宅の建築が始まっているというのに、福島県の復興の先行きが見えてこないのは、帰れる家があるにもかかわらず、避難せざるを得ない人々が多数いるからです。
放射能についての風評被害も広まっています。
ぜひ一人でも多くの方が福島における放射線による健康リスクについて正しい認識を持っていただきたいと切に願います。こちらも、USTREAMで常時福島で行われた長崎大学大学院の山下先生と高村先生の講演会を聴くことができますので、
ぜひお聴きください。
「放射線と私たちの健康との関係」講演会パート1
http://www.ustream.tv/recorded/13474809
「放射線と私たちの健康との関係」講演会パート2
http://www.ustream.tv/recorded/13475524
もうひとつ、福島では復興を信じ人々が支えあっている、ということをお伝えしたいです。
aveという福島生まれ、福島育ちのミュージシャンがいるのですが、「福の歌~頑張っぺ!Ver.」は本当に元気が出ます。わたし達福島県人の応援ソングです。
http://www.youtube.com/watch?v=M_U1WB7fq7o&feature=related
そして、この歌詞にあるように、誰かのせいにすればたやすいことを自分のせいにしてわたしも立ち上がろうと思います。
わたしは青空幼児園を夢見、2010年4月にこの福島市にたけの子を立ち上げました。当初園児ふたりからの出発でした。そして、昨年11月には5人になり、3年目の今年の春は8人からのスタートのはずでした。しかし、現在その8人のうち7人までが県外に避難しています。
この現実に打ちのめされそうになり、原発に対してはっきりとした意思表示をしなかった自分が悔やまれます。
しかし、わたしはここであきらめない、と決めました。
雨や雪に対する不安はありますが、もしも、野外保育の大切さをあきらめたら、自然を愛する福島を愛する子ども達は育ちません。子ども達に将来を託したいと思うならば、たけの子は続けていかなくては、いや、続けて行きたい!と心から
そう思っています。
昨日今日とうちのゴールデンレトリバーのベスター(オス)に活躍してもらい、避難所(主に原町:つまり原発の避難者)の子ども達とお外で思いっきり遊んできました。
外をかけまわる子ども達は実に生き生きとしていました。子どもが元気であることが、大人を元気にするとわたしは信じています。
昨日一緒に遊んだ子どもがぽつんと「体育館ばっかり」と言っていました。
福島には“子どもの夢を育む施設「こむこむ」”があります。でも閉館中です。
なぜ? 今必要なのは子ども達が安全に思いっきり遊べる場所です。避難所にいる子どもも、自宅にいる子どもも思いっきり遊べるところが必要なのです。
どうしてこういうことが行政には伝わらないのでしょうね・・・。
こうして、皆さんに思いを発信できる機会に心から感謝しています。今にして思えば不思議なご縁で小西さんと出会い、清里へ福島の方々を避難させていただくお手伝いのいくばくかをさせていただくことになりました。
全国で、世界で、応援してくださる方々がいることを心に感じ胸があつくなります。
原発は確かに今回多大な被害を与えていますが、これ以上被害が広がらないように昼夜を問わず、命がけで働いてくださっている方もいます。限界被爆線量を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げたのは彼ら自身であったことを知って心が震えました。しかし、命をかけさせてはいけなかったと思います。
これから先4月から、迷いながらも今までと同じ様に外遊び中心の保育を続けていこうと思っています。それが、子ども達のたくましさを形つくり、ちょっとやそっとの災害には負けない心と身体を作ることを信じて。
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